正信偈のお話 ~37~ (一切善悪凡夫人)

【今、この時、みな平等。】
一切善悪凡夫人
温泉などで湯船に入ってしまえば、本当に親しい中であることから「裸の付き合い」と言ったりします。落ち武者でも農民でもお殿様でも武器も持たず、服も着ず、湯船に入ってしまえば皆、平等なのでしょう。それなのに私たちもついつい、身なりや肩書に気を取られて、振る舞いをかえてしまうのです。当たり前ですが阿弥陀様は、現在の肩書などで区別することはしませんし、過去にどんな道を歩んできても、私たちを等しく救ってくださるのです。所説ありますが、親鸞聖人ご自身も弟子は取らなかったとしています。これは先生と生徒の関係ではあっても阿弥陀様の前では平等であると考えられたからではないでしょうか。

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