正信偈のお話 ~30~ (已能雖破無明闇)

【終わったことを気にしてしまう】
已能雖破無明闇
昔から「済んだことは水に流す」「後ぐされなく」といいますが、このように言われるのは私たちは終わったことをいつまでも気にしてしまうからでしょう。自分がこうしたら良かったのかと後悔することもありますし、相手はまだ許してくれていないと不安になったり、相手に対してもイライラが忘れられなかったりするのです。これは良くも悪くも私たちが賢くなってしまったからではないでしょうか。幼稚園児は「大嫌い」と言って取っ組み合いの喧嘩をしても、次の日には仲良く遊んでいるものです。そこには相手への無垢な「信頼」があるからそうできるのだと思うので大人になっても素直でいたいものです。

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