自然というはもとより しからしむるという言葉なり

12月の法語カレンダー

仏教では「自然」を「じねん」と読みます。12月のカレンダーのお言葉は親鸞聖人のお言葉ですが、この続きがあります。それは「弥陀仏の御誓いの、もとより行者のはからいにあらずして、南無阿弥陀仏とたのませたまいて、迎えんとはからわせたまいたるによりて、行者のよからんともあしからんとも思わぬを、自然とは申すぞとききて候う。」であります。つまり、阿弥陀さまのお誓いとは「摂取不捨のお誓い」であり、お念仏を必ず仏にすると誓われおります。私の思い(=煩悩)はその時々の自分の都合で変わります。そんなものに左右されることなく、煩悩一杯のこの私が間違いなく救われてゆくのが「自然」なのであります。ですから親鸞聖人は「十方微塵世界の 念仏の衆生をみそなはし 摂取して捨てざれは 阿弥陀となずけたてまつる」と和讃されました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA