正信偈「帰命無量寿如来」やさしい解説 <005>
原文
見諸仏国 清浄有
―― 法蔵菩薩は、多くの仏様の国が清らかで美しいことをご覧になりました。(それぞれの国にすぐれた特色がありました)
1. 単語ごとの意味
- 見(けん)
- 見る、目にする、という意味。ここでは深く観察することも含みます。
- 諸仏国(しょぶっこく)
- 多くの仏が治める国(仏国土)のこと。
それぞれが清らかで、人々が安らかに暮らしている理想の世界です。 - 清浄(しょうじょう)
- まったく汚れや濁りのないこと。心も環境も澄みきっている様子。
- 有(う)
- ある、存在する、という意味。ここでは「清らかな国があった」という意味になります。
2. 全体の意味
「法蔵菩薩は、多くの仏の国々が清らかで美しいことを見られた」という意味。この経験が、後に阿弥陀仏の浄土をつくる誓願のきっかけになります。
3. たとえ話(イメージでつかむ)
ある建築家をめざす青年が、世界中を旅して、すばらしい街や家を見て回りました。ある国は花があふれ、ある国は川のせせらぎが響き、またある国は人々の笑顔で満ちています。
「どの国もすてきだ……。この良いところを全部あわせた場所をつくれないだろうか。」
「見諸仏国 清浄有」とは、法蔵菩薩が多くの理想的な国を見て、心の中に「最高の浄土をつくりたい」という思いを強くした場面をあらわしています。
