永代経

永代経とは

間違えやすいことですが永代経は「永代供養」とは全く異なります。よく永代供養といいますとお墓や納骨堂で管理しているお寺のお坊さんがご家族に代わってお世話をするといったもののことを言うと思います。それに対して永代経(永代経法会)は「永代にわたってお経をあげる法会」です。言葉でいうと簡単ですが、その意味はお経をいただく人々が私たちだけにとどまらず、子々孫々と続いて行くことを願っての法会です。私達が毎日読んでいるお経は古代インドで始まり、中国を経て、千年以上前の日本に伝わって来ました。仏教を生んで育ててもらったインド人、漢字のお経という形で伝え、残してくれた中国人、日本での発展、お念仏の文化を広めてくれた日本人。このように昔から多く人々がいたからこそ私達は今日このときにお念仏することができているのです。

そのため、永代経ではおつとめの後、必ず法話がもたれます。これは法話の聞法の機会を重ねることで仏教そしてお念仏への理解を深めることが重要だからです。お念仏をより深く味わうことができれば今、現世で迷う我々の心にお念仏は道を示してくださるのではないでしょうか。ここまでお話した通り、永代経は祖先への単なる供養ではありません。ご先祖様がいたから我々がここに生活できていることは確かですが、それを結んでくださった宿縁、法縁を喜び、仏縁の場がより広がる願いを込めて営まれるべき法会です。

多くのお寺の永代経ではその度に異なった施主様が中心となって営まれます。施主様はその永代経までにご家族が亡くなったお家の方が務めることが多いです。これは永代経を通してそのお寺のお同行皆さんに縁を結び、また永代経に参加してもらったお同行皆さんに、施主様は仏縁の場を提供するといった考え方から来ています。

なので、参加されているお同行の方はその都度の永代経の施主様にそのような場を開いてもらってありがとうという気持ちは忘れずに、新たにお念仏していくお同行が増えたことを喜びまた暖かく迎えていただければ施主の方は安心してこれからの法要にも参加してくださるでしょう。

隨願寺での永代経

毎年、春と秋に予定しています。例年は13時30分から勤行を行います。
永代経の申し込みは二週間前までにご連絡ください。詳細を説明させていただきます。
次の永代経までにご親族にお悔やみがあったお家が申し込まれることが多いですが、どなた様でも申し込みいただけます。