報恩講

報恩講は親鸞聖人の祥月命日にあわせて行われるとても大切な行事です。門徒である皆さんで仏法にふれ、聞法の機会をもつとても良い機会です。漢字で書くと、「恩に報いる」と書きます。親鸞聖人への感謝はもちろん、親鸞聖人を導いてくださった七高僧さんや私たちを導いてくださったご先祖様への感謝も含まれています。また、本山、末寺では門徒の皆さんがいてこその報恩講ですし、一緒にお念仏するお仲間がいることを改めて確認し、またそのことにも感謝する機会にもなると思います。

有名な恩徳讃でも

如来大悲の恩徳は、
身を粉にしても報ずべし
師主知識の恩徳も、
骨を砕きても謝すべし

とありますので、報恩講の際には改めて思い出していただければと思います。

報恩講の本山での行事を真宗宗派によって11月末に行う宗派と1月初めに行う宗派がありますが、旧暦か新暦かの違いで主旨に違いはございません。地域のお寺では本山での行事の前に行われます。また、それぞれのご家庭での報恩講も地域のお寺の行事の前後で行うことになると思います。

それぞれのお家で報恩講を執り行うときは、お仏壇を特別な飾りつけをすることが多いです。簡単なところではお供え物に白いお餅を、蝋燭は赤い和蝋燭を用います。ご準備があるご家庭では打敷と五具足をご用意ください。同じ真宗でも宗派・地域によって異なることがありますので、詳しくはお近くのお寺にご相談ください。無理のない範囲でそれぞれのご家庭で行っていただければよろしいかと思います。

 

最後に高田派と隨願寺の報恩講を紹介したいと思います。

三重県津市の高田本山では毎年1月9日から16日までお七夜報恩講として執り行われます。一身田の門前町はお祭りの賑わいをみせ、本山では聞法の機会をはじめ、様々な行事が執り行われます。

隨願寺では10月末から11月始めの土曜日・日曜日で執り行われます。法話の機会にもなりますので、お檀家様以外の方でもお気軽にご参加ください。ご不明な点等ございましたらお電話でもご相談いただけます。