ご葬儀について
葬儀式は、故人様との悲しい別離の中で遺族様が生身のお姿に出会うことができる最後の機会です。また、葬儀式で故人様を通して信心を深め、信仰へと導く大切な儀式です。
高田派における葬儀式のあり方
葬儀式は肉親の死を縁にして遺された私たちに生きとし生けるものの真実（生老病死）を明らかにし、故人様と歩んだ人生を振り返り、生きることの本当の意味を聞き開き、今後の求道の大切なご縁にすることが故人に対する最高の礼であると思います。高田派の教えではこの世にありながら本願のお念仏で阿弥陀如来のお浄土に生まれることが決定していますから、命終のことをかねてからの往生の願いがここに決定したということになります。即ち“往生の素懐を遂げた”と表現するのです。これから往生するのではなく、生も死も如来の本願のみ光の中の出来事なのです。